「分離」そして「統合」〜津留晃一

 

闇と光が一つ、
闇あるからこそ、
光がある。


あなたは根源なる一つの意識から
分離しました。

 

分離はあなたに
欠乏感を生じさせます。

 

常に何かが欠ける思いや
あなたに不安感を感じさせます。

 

あなたは源から分離したとたん、
永い永い不安感との付き合いが
始まったのです。

 

不安なあなたは
身を守る必要を感じます。

 

自分を、家族を、そして自分の国家を
守らなければならないと思います。

 

守るとは、
孤立するという事です。

 

自分をガードするとは、
自分一人きりになるという事です。

 

あなたが自分のまわりに築いた壁は、
あなたを他人から
孤立させることとなります。

 

すなわちあなたの
自分を守ろうとする思いは
あなたをさらなる分離へと導き、

ますます強くなる分離感により、
さらに防衛本能が
強化され続けます。

 

「自分を守るぞ」と決めた瞬間、
あなたはその守るべき相手である
敵を生み出します。

 

初期値としてある記憶を植えつけ、

その後の入力は
すべてこの初期値から影響を受けるよう
プログラムされたロボットを創ると、

そのロボットは外からのどんな情報も
正確に受け取ることができなくなります。

 

そのロボットに入力されたデーターは、
初期値データーと混じり合い、
初期状態から離脱することはありません。

 

これが人間の自我のことです。

 

あなたの五感を通じて入ってくる情報は、
全て自分にとって安全かどうか判断され、
振り分けられます。

 

あなたの目に入る全てを、
自分にとって都合の良いものかどうか
一つ一つ分類して仕分けしていくわけです。

 

自分にとって都合のいい情報は取り入れ、
自分にとって都合の悪い事を言う人は排除します。

 

あなたにとって好都合の宗教があると、
その教えを信じ、
あなたの観念を強化しますが、

あなたの宗教の教義に反するものは
断固拒否します。

 

あなたの信じる教義によって
善人と悪人を生み出し、

あなたの強い反発心が
敵を生み出します。

 

すると自ら生み出した敵から
自分を守らなければならなくなり、

守るために
さらに仲間との結束を
強くする代わりに、

その結束の強さに比例して
敵の勢力も同じだけ強くなる事に
なかなか気付けません。

 

あなたの正義感が生み出した
心の葛藤を何とかしようと、

道徳や規律というルールを作り、
他人が枠からはみ出さないように
コントロールしようとします。

 

あなたは源から分離した瞬間から、
営々と長い時間をかけ、

これまで一貫して
不安感を土台とした

観念を、 思想体系を、
文明を築き上げてきました。

 

今あなたのまわりにある全ては、
不安をその基盤として
創り上げられたことを

しっかりと自覚しなければなりません。

 

何よりもあなたが
自分だと信じて疑うことのない
「あなたの記憶」という自我は、

あなたが、
自分は有限であるという立場から

構築されたものであるということを
自覚していただきたいのです。

 

そして人は無限なる源へと
帰り始めました。

 

「分離から統合」へと
その流れを変え始めました。

 

分離から生じた欠乏感の意識が、
自動ロボットとして機能し続けて、
分離を加速し続けてきましたが、

この三次元世界は
有限の世界であるため、
すなわち限りがあるため、

分離は限界までくると
反転することになっていました。

 

人類の育て続けた
防衛本能と恐怖心は、

とうとう核兵器という
最終兵器を生み出し、
その限界点へといたりました。

 

地球が、そして人類の集合意識が
その限界であることを知ったのです。

 

我々は、
有限であるという立場から、
無限であるという立場へと

その土台をシフトしなければなりません。

 

人類全体が
帰り着く源がそこであるからです。

 

無限であるとは、

全ての現実は
自分が生みだしたということを
認める立場です。

 

全て自分が
生みだした世界であるとは、

他人も
あなたが生みだしたという
立場です。

 

意地の悪い人がいたとしたら
それはあなたの責任である
ということを認める立場です。

 

この立場に立てば、
全てあなたの責任である
ということになります。

 

すなわちあなたはもはや
被害者となることはあり得ません。

 

あなたが
全ての責任者なのですから・・・。

 

この立場に立てば
もはや加害者になることもあり得ません。

 

あなたは全てなのですから。

 

そしてその時あなたは
無限であるのですから。

 

人は自分が
有限であるという立場をとったとき、

不都合さの原因を
自分の外に求めます。

 

人が外部にその原因を探すと、
必ずその不都合さの原因は
見つかるものです。

 

無限の立場に立ったあなたは
全て
自分の責任であるわけですから、

その不都合さの原因を
外に求めなくなるのです。

 

何か不都合なことを感じると、
「誰が」という疑問を抱くかわりに、

「どうして」という問いが
内側に起きてくるようになります。

 

この内からわき上がる
自分に対する問いかけが
あなたを変え始めます。

 

あなたの疑問に対する答えとして
新たな現実が起きてきて、

あなたに
その解答をもたらし始めます。

 

こうして次々と
自我に気付く場面に
出くわすようになってきます。 

 

私は難しいことを
あなたに
要求しているわけではありません。

 

あなたは無限であるというと、人は

「その考え方は頭では分かるが
なかなかそんなわけにはいきません」
と言います。

 

しかし私はあなたに
東大に合格しろと
言っているわけではありません。

 

あなたに総理大臣になれと
言っているわけでもありません。

 

何かに成ることを目指していくことが、
どんなに大変なことであるかは、
よく知っているからです。

 

しかし、総理大臣も、
東大の主席になることも、

どちらも
有限の何かであるにすぎません。

 

無限とは
かけ離れた存在にすぎません。

 

元々無限であるあなたが
そんな有限の何かに成るなんて
大変であるに決まっています。

 

私はあなたに
無限者、
即ち創造主の立場を

「選択」しなさいと
言っているのです。

 

選択するとは
単に選ぶだけのことです。

 

あなたが町の食堂に入って、
うどんにしようかソバにしようか
迷ったとします。

 

そしてやがてあなたは決断します。

 

「お姉さんタヌキそば一つ!」と。

 

これが選択するということです。

 

あなたは
有限者の立場をとるか、
無限者の立場を選ぶか、

そのどちらかです。

 

これまで一貫して
有限者の立場を
選択し続けてきた現実が

あなたのまわりに
拡がっています。

 

今のままでよろしければ

そのまま有限者で
あり続ける権利が
あなたにはあります。

 

それはあなたが
無限者であるからです。

 

有限者の立場のあなたは
自由になるために、
お金を稼がねばなりません。

 

偉くならなければなりません、
名誉も欲しくなります。

 

その全てに
競争がつきまといます。

 

「競争」とは
有限者にのみ与えられる
特権のことです。

 

あなたは独立して社長という
「立場に立った」ときから
社長としての思考を開始します。

 

「社員の給料は
低いに越したことがない。

 

一円でも多く売り上げを
伸ばしたい」と。

 

平社員が課長に昇進すると
その瞬間から課長としての
思考を始めます。

 

共産主義国家の人は
共産者としての思考をし、

キリスト教の信者は、
キリスト教者としての思考をします。 

 

人は誰もその立場となった時、
その者の思考を開始するのです。

 

無限の立場を選択したあなたは
その瞬間から
創造主としての思考を開始します。

 

「どうなろうか」ではなくて、

「何を産み出そうか」と

思考がシフトします。 

 

有限の立場から始まった
あなたの自我という名の
自動ロボットは、

無限者の立場を選択したときから
その流れを逆転し、

自我の解放に向けて
自動運転を始めます。

 

あなたの自我が
あなたの味方となる瞬間です。

 

「創造された者」から

「創造する者」への

シフトです。

 

自動ロボットの
反転のスイッチを押せるのは
あなただけです。

 

あなたが創造主の立場を
選択したとき、

他人は全て
あなたを進化へと導く

協力者以外の
何者でもなくなります。

 

敵がいなくなるのです。

 

すなわち無敵となります。

 

起きてくる現実の全てが、

あなたが自身の
自我に気付くための
メッセージへと変わります。

 

あなたの環境全てが
愛の化身であったことに気付きます。

 

もう誰とも

「競う」必要が

無くなります。

 

あなたの敵は
唯一あなただけとなります。

 

もう人を
変えなくても済むのです。

 

自分の意識を
変えるだけでいいのです。

 

分離へ突き進んでいた
「自我」という名の
自動ロボットは、

あなたの
「無限者としての立場の選択」
という

スイッチの切り替えにより、
これからは
自我の解放へと運転を
始めます。


統合へ向けた自動操縦が
始まるのです。

 

 

津留晃一の世界〜


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